2023-01-01から1年間の記事一覧
映画『窓辺にて』(2022) 主人公の市川茂巳はフリーライター。 美しい妻の浮気に気づいている。だいぶ前から。 妻の浮気を知っても大したショックを受けない自分。 激しい嫉妬に狂うこともない。 けれども静かに妻を愛している。 大多数の人が想定するよう…
息子は静かに結婚した。半年前のことだ。 式や披露宴をおこなわず、それぞれの親への挨拶と承諾をへて入籍。 そのあと、親戚や関係者への報告と挨拶。 そういう流れだったので、静かに結婚した感じがした。 私はそれがとても心地よかった。 何よりも二人の意…
『83歳のやさしいスパイ』を観て、遠くない未来の自分に思いを馳せた。 83歳のセルヒオは、スパイとして老人ホームに潜入する。 妻を亡くした悲しみからなかなか抜け出せない彼は、生きがいを見つけて前に進もうとしていた。 スパイ映画なのだけれど、アクシ…
朝は目覚めのヨガストレッチをする。 夜はお休み前のリンパ流しストレッチをする。 どちらもYouTubeを見ながらやっている。 更年期という体調が乱れがちな時期を何とか元気にすごせるのはYouTubeの素敵なインストラクターさん達のおかげかもしれない。 それ…
”独り言”とは、これから先もずっと私と対話する話し相手になるという。 だから、なるべく中立的で思いやりのある言葉を使うことが大切らしい。 大人の場合、独り言のほとんどは声に出さない心の中のおしゃべり。 うんうん、わかります。今もブログを書きなが…
コーヒー豆を使い切ったので、新しいものを買ってきた。 これほどの些細なことであっても、新しい物事を経験するのは何だかワクワクする。 昨日まで飲んでいたデカフェ豆との違いを私は感じ取れるのだろうか・・・? それを確かめたいという好奇心もある。 …
お知らせ音がピコンと鳴ってメッセージが届いた。 作品の注文が入りました♫ 私はMrs.Robin(ミセス・ロビン)という作家名で 小さなテディベアや可愛い雑貨を作ってハンドメイドサイトで販売している。 この日のお客様はペンケースを買ってくださった。 片面…
暮らしの中に創造的な何かがあれば、 その人の日々はイキイキとして幸福度は高くなる。 と誰かが言っていた。 創造とは人まねでなく、新しいものを自分から作り出すこと。 ただし、生み出すものは名作・傑作でなくても全然かまわないのだ。 ささやかなる創造…
とりわけ人生の後半において”どんなふうに年齢を重ねていくのか”ということに 強い関心を持って生きてきた。 人生の後半に大きな期待をよせて生きてきたと言い換えることもできる。 人生前半に悩み多き時間を過ごしたせいかもしれない。 少なくとも私の周り…
沖縄の小さな島にも秋は来てくれる。 午前9時半の気温は29℃。 太陽は眩しく照りつけているけれど、なんだろうこの爽やかな空気は。 体は軽く、頭もスッキリしている。 そして、食べたい気持ちと作りたい気持ちがバランスよく湧いてくる。 久しぶりにウイン…
それぞれの人に、その人にとっての心地よい音楽 心地よい衣服 心地よい部屋etc.....があるように 心地よい文章というものがある。 あらためてそれに気づいたのは、昨日のことだ。 久しぶりに図書館に出かけ、6冊の本を借りて帰宅。 書店で購入する時はたい…
小さなサボテンを買った。 サボテンを見るたびに思い出す人がいる。 はじめて勤めた中学校の生徒だった西くん。 西くんは軽度の知的障害があり、支援学級ですごす時間が多かったけれど 一般クラスの授業に参加することもあった。 私の57年の人生の中で、思い…
島で収穫したレモンをいただいた。 レモンカードを作ってみましょう。 英国生まれのスプレッドですが、 ”レモンカード”より”レモンクリーム”と呼びたくなります。 私の中でまだ言葉が馴染んでいないだけなのですが・・・。 レモンを絞ります。 部屋の空気が…
美味しそうなおにぎりがずらりと並んでいた。 じーっと見入ってしまう。 この日の『おむすびニッポン』で特集していたのは 神奈川県の”生しらすおむすび”だった。 私が暮らしている南の島では生しらすは入手困難。 ならば、手に入るものを使って楽しもうでは…
今夜、島は台風で大荒れの天気になると予想されている。 沖縄で暮らすようになって27年。 夏になると台風がやってくるのは当たり前になった。 相田みつをさんの『にんげんだもの』 と同じような調子で『沖縄だもの』と言えるくらいに受け入れている。 台風対…
”でも月がきれいだったよ。” ラインで送られてきた友人の言葉に心が動いた。 ふだん、めったに詩的な言葉を発しない人なので、 なおさら素敵に響いたのかもしれない。 かすかなジェラシーさえ感じたのは、 最近の私が夜空を見上げることのない暮らしをしてい…
神様は乗りこえられる強い人間にしか試練あたえへんていう。 あの言葉、嫌いや。 僕は強くなくてええねん。 試練なんていらんねん。 普通でいたいねん。 なんでや? こんなに頑張ってんのに なんで耳まで聞こえへんくなんねん? 智くんは9歳の時に視力を失…
「好きなことの疲れは種類が違うんです。」 『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』の中で 主人公アストリッドが言った言葉です。 事件の捜査が行き詰まり、司法警察員になるための学校生活もうまくいかなくて 疲れていたアストリッド。 彼女がジグソ…
なぜだろう。読書をしている人を見るのが好きだ。 もちろん、私自身も本を読むのは好きなのですが 客観的に垣間見る 本を読んでいる人の姿は・・・・ なんと言いますか・・・・・ 絵になります。 そして、読書している人だけが現実的社会から抜け出して 本の…
私が暮らしている小さな島にも一軒のマクドナルドが存在する。 文字通り子供からお年寄りまで 様々な世代の人々がお店を利用している。 週末になるとドライブスルーのレーンに車の行列ができている。 15年くらい前にオープンした時 なぜか、オープン前日に前…
杏ちゃんとショコラさんと私。 3人で会うのは30年ぶりだった。 九州の街にある高校で同級生だった3人。 就職や結婚によって、遠く離れて暮らしてきた。 20代、30代、40代は 自分の人生に与えられた役割や課題をこなし、 ひとつひとつの問題を解決…
喫茶店やカフェが大好きである。 何が好きなのかというと 外観、内装を含めた喫茶店の雰囲気ではないかと思うのです。 木枠の窓 レースのカーテン 小さな花瓶に生けた一輪の花 コーヒーの香り ホットケーキの甘い香り ジャズが流れていたり 優しいピアノサウ…
本屋大賞を受賞した辻村深月さんの小説『かがみの孤城』をアニメ化した 映画作品をみた。 私は映画が大好きだ。 けれども、この島には映画館がありません。 なので、WOWOWやアマゾンプライムで映画を楽しんでいる。 興味を惹かれる作品を選んで録画予約をす…
昭和レトロなナポリタンスパゲッティは魅惑的だ。 ドラマ『シッコウ!!〜犬と私と執行官〜』の中で 執行官室のみなさんがナポリタンを食べながら話し合っていた。 私は録画を巻き戻して、美味しそうなナポリタンスパゲッティをじっと見つめた。 そして作っ…
残念なことに、今、夫の仕事は順調とは言えない。 その大きな要因は、プーチンさんが始めたウクライナ侵攻である。 夫は黒毛和牛の出産や肥育を仕事としている。 黒毛和牛の美味しさは世界でも評価が高く ありがたいことに、 今でも、国内海外で人気があるの…
昭和の女子大生だった頃に通っていた喫茶店のパインチーズトーストを思い出してつくってみた。 パインとチーズ?え〜〜〜!? と言われるのではないかと恐れて 当時はあまり大きな声では言えなかったのだが 私はこれが大好きだった。 誰に否定されようとも、…
台風の後、庭で小鳥が死んでいた。 田舎暮らしなので、たまに見る光景だ。 野生の生き物は台風を生き抜く知恵とチカラを持っている。 けれども、避けようのないハプニングもあるだろうし もともと体が弱っていたところに強風が襲ってきたのかもしれない。 う…
自分の暮らしを楽しいものにしてくれる企画プランナーは自分自身だ。 それに気づいたのは50代。 痛感した。 学生時代は学校行事が一年を通して組みこまれているし、 さらに、リーダーシップのあるクラスメイトや友達の誰かが 何かを提案してくれて、そこに乗…
台風で家にこもっていた日、小さな手仕事をした。 少し前からやろうと思っていて、材料は揃えていたが先延ばしにしていたことだ。 ↑ウサギさんが手に持っている小さなカゴ作りに挑戦してみた。 『先延ばしにしていること』は、 先延ばしにしている間に 「大…
映画「ミセス・ハリス、パリへ行く」の主人公エイダはロンドンの家政婦さん。 エイダの夢はパリでオートクチュールのドレスを買うこと。 現代の価値に換算すると50万円のドレス。 一生に一度の夢のお買い物です。 家政婦の仕事を増やしたり 縫い物や犬のお…