♫人生のこと。日々のこと。
映画『窓辺にて』(2022) 主人公の市川茂巳はフリーライター。 美しい妻の浮気に気づいている。だいぶ前から。 妻の浮気を知っても大したショックを受けない自分。 激しい嫉妬に狂うこともない。 けれども静かに妻を愛している。 大多数の人が想定するよう…
息子は静かに結婚した。半年前のことだ。 式や披露宴をおこなわず、それぞれの親への挨拶と承諾をへて入籍。 そのあと、親戚や関係者への報告と挨拶。 そういう流れだったので、静かに結婚した感じがした。 私はそれがとても心地よかった。 何よりも二人の意…
『83歳のやさしいスパイ』を観て、遠くない未来の自分に思いを馳せた。 83歳のセルヒオは、スパイとして老人ホームに潜入する。 妻を亡くした悲しみからなかなか抜け出せない彼は、生きがいを見つけて前に進もうとしていた。 スパイ映画なのだけれど、アクシ…
朝は目覚めのヨガストレッチをする。 夜はお休み前のリンパ流しストレッチをする。 どちらもYouTubeを見ながらやっている。 更年期という体調が乱れがちな時期を何とか元気にすごせるのはYouTubeの素敵なインストラクターさん達のおかげかもしれない。 それ…
”独り言”とは、これから先もずっと私と対話する話し相手になるという。 だから、なるべく中立的で思いやりのある言葉を使うことが大切らしい。 大人の場合、独り言のほとんどは声に出さない心の中のおしゃべり。 うんうん、わかります。今もブログを書きなが…
コーヒー豆を使い切ったので、新しいものを買ってきた。 これほどの些細なことであっても、新しい物事を経験するのは何だかワクワクする。 昨日まで飲んでいたデカフェ豆との違いを私は感じ取れるのだろうか・・・? それを確かめたいという好奇心もある。 …
お知らせ音がピコンと鳴ってメッセージが届いた。 作品の注文が入りました♫ 私はMrs.Robin(ミセス・ロビン)という作家名で 小さなテディベアや可愛い雑貨を作ってハンドメイドサイトで販売している。 この日のお客様はペンケースを買ってくださった。 片面…
暮らしの中に創造的な何かがあれば、 その人の日々はイキイキとして幸福度は高くなる。 と誰かが言っていた。 創造とは人まねでなく、新しいものを自分から作り出すこと。 ただし、生み出すものは名作・傑作でなくても全然かまわないのだ。 ささやかなる創造…
とりわけ人生の後半において”どんなふうに年齢を重ねていくのか”ということに 強い関心を持って生きてきた。 人生の後半に大きな期待をよせて生きてきたと言い換えることもできる。 人生前半に悩み多き時間を過ごしたせいかもしれない。 少なくとも私の周り…
小さなサボテンを買った。 サボテンを見るたびに思い出す人がいる。 はじめて勤めた中学校の生徒だった西くん。 西くんは軽度の知的障害があり、支援学級ですごす時間が多かったけれど 一般クラスの授業に参加することもあった。 私の57年の人生の中で、思い…
島で収穫したレモンをいただいた。 レモンカードを作ってみましょう。 英国生まれのスプレッドですが、 ”レモンカード”より”レモンクリーム”と呼びたくなります。 私の中でまだ言葉が馴染んでいないだけなのですが・・・。 レモンを絞ります。 部屋の空気が…
今夜、島は台風で大荒れの天気になると予想されている。 沖縄で暮らすようになって27年。 夏になると台風がやってくるのは当たり前になった。 相田みつをさんの『にんげんだもの』 と同じような調子で『沖縄だもの』と言えるくらいに受け入れている。 台風対…
”でも月がきれいだったよ。” ラインで送られてきた友人の言葉に心が動いた。 ふだん、めったに詩的な言葉を発しない人なので、 なおさら素敵に響いたのかもしれない。 かすかなジェラシーさえ感じたのは、 最近の私が夜空を見上げることのない暮らしをしてい…
神様は乗りこえられる強い人間にしか試練あたえへんていう。 あの言葉、嫌いや。 僕は強くなくてええねん。 試練なんていらんねん。 普通でいたいねん。 なんでや? こんなに頑張ってんのに なんで耳まで聞こえへんくなんねん? 智くんは9歳の時に視力を失…
杏ちゃんとショコラさんと私。 3人で会うのは30年ぶりだった。 九州の街にある高校で同級生だった3人。 就職や結婚によって、遠く離れて暮らしてきた。 20代、30代、40代は 自分の人生に与えられた役割や課題をこなし、 ひとつひとつの問題を解決…
残念なことに、今、夫の仕事は順調とは言えない。 その大きな要因は、プーチンさんが始めたウクライナ侵攻である。 夫は黒毛和牛の出産や肥育を仕事としている。 黒毛和牛の美味しさは世界でも評価が高く ありがたいことに、 今でも、国内海外で人気があるの…
台風の後、庭で小鳥が死んでいた。 田舎暮らしなので、たまに見る光景だ。 野生の生き物は台風を生き抜く知恵とチカラを持っている。 けれども、避けようのないハプニングもあるだろうし もともと体が弱っていたところに強風が襲ってきたのかもしれない。 う…
台風で家にこもっていた日、小さな手仕事をした。 少し前からやろうと思っていて、材料は揃えていたが先延ばしにしていたことだ。 ↑ウサギさんが手に持っている小さなカゴ作りに挑戦してみた。 『先延ばしにしていること』は、 先延ばしにしている間に 「大…
50代後半になり、初めて思いを巡らせるようになったことは 大好きだった祖母のお財布事情である。 ごく当たり前のように おばあちゃんからお小遣いやお年玉をもらっていたけれども・・・ その財源はどうなっていたのかな と思う。 ほんわかとして、いつも優…
20年も顔を見て話していない友達との再会はどんな感じになるのだろう。 高校時代から仲良くしている友達3人で会えることになった。 九州と沖縄で離れて暮らしているため なかなか会えなかったが メッセージのやり取りはマメに続けてきた。 実は、ほんの少…
ひとりの時間がもどってきた。 今朝、娘を空港で見送ったのだ。 じぶんが泣きたくなるのかどうかを 観察しているもう一人の私がいた。 何回も何回も 子供達を空港でみおくってきた。 なんとかセンチメンタルを抑えて 笑顔で手をふったあと 帰りの車を運転し…
ある日、不思議な依頼の電話があった。 顔なじみの手芸店のオーナーからである。 「サウナハットに、タンカンの刺繍をしてほしいという依頼があるのですが ことりーぬさん、刺繍できますよね? お願いできますか?」 「ん??? 刺繍は好きですけど・・・プ…
ほとんど親に頼みごとをしない長女からの依頼のメッセージ。 お手すきの際に 仕送りおかず便 またお願いします。 敬語が使われているのは、照れ隠しだろう。 コロナ感染の後遺症による倦怠感がつづくなかで、仕事をがんばる長女さん。 ママはあなたの力にな…
東京で一人暮らしをしている長女から、おかず便の依頼があった。 長女から何かを頼まれることは、これまでほとんど無かった。 転職も引越しも全て事後報告だ。 そんな長女さん。どうも体がシンドイらしい。 友人の結婚式に出席するために出かけた沖縄でコロ…
月曜日。楽しみにしているラジオ番組がある♪ そう思うだけで朝から気分は明るくなる。 NHKR1で毎週月曜 午後9時05分からやっている1時間の生放送。 「又吉・児玉・向井のあとは寝るだけの時間」 不思議なのは、ラジオを聴きながら時にくすくす笑いながら…
コロナ禍が気づかせてくれたことはたくさんある。 そのひとつは、遠くへ出かけなくても幸せは見つけられるということ。 派手さはないけれど、確実にワクワクさせてくれる小さな幸せというものがある。 私にとっての小さなワクワクは、毎月末に開催されるドラ…
ブログを書くタイミングとはどんな時なのだろう。 誰かと話したくなったものの誰もそばにいない時。 とか 誰かがそばにいるにはいるけれども、この人に話しても共感してもらえる確率はほぼ無いと思われる時。 とか? 頭の中にある言葉を文字にして外に表すと…
57歳になった時、驚いた。 還暦がすぐそこに近づいていることに気づいたからだ。 ひとつずつ年齢を積み重ねてきたのに、56まではなぜだか「50代前半」の感覚で過ごしていた。 還暦まで近いことに気づいたからといって、私の暮らしにとくに変化はない。 …