*ことりーぬ日記*

目標は優しく可愛いおばあちゃん*おうち喫茶とハンドメイドと映画を主成分とする日々の暮らしを綴ります*

*心の傷が癒されるとき*

ほとんど親に頼みごとをしない長女からの依頼のメッセージ。

 

お手すきの際に

仕送りおかず便

またお願いします。

 

敬語が使われているのは、照れ隠しだろう。

コロナ感染の後遺症による倦怠感がつづくなかで、仕事をがんばる長女さん。

ママはあなたの力になりたいです。

 

というコンセプトのもと

私は一昨日から「仕送りおかず計画」に取り組んできた。

手羽元の甘辛さっぱり煮

・ポークとゴーヤーのチャンプルー

・大葉入り照り焼きつくね

・牛丼

豚ばらキムチ

・小松菜と揚げの煮浸し

・にんじんのツナごま

 

以上7品がジップロックに入れられて冷凍室に並んでいる。

 

そして今朝、最後の一品を作った。

チョコバナナブラウニーである。

板チョコ50グラム、バナナ一本が入っている。

 

ひとつ、食べてみた。

おいしかった。

 

仕送りおかず便はあらかじめ冷凍して(12時間以上)クール便で送る。

明日のうちに、東京で暮らす娘の部屋に届くだろう。

 

私には、おかず便を頼める母はいなかった。

中学生の時に母は病気で亡くなったからだ。

 

父は新しい母を迎え、新しい家族をつくった。

結果、いろいろと繊細な心のすれ違いなどありまして

 

私は帰れる「実家」をもたない人になった。

たかが実家、されど実家なのだ。

実家のある人々をとてつもなく羨ましいと感じながら生きてきた。

 

しかしである。

実家をもたない私は、実家をつくった。

長い時間が必要だった。

子供達が家を巣立った今、私は彼らの帰る「実家」である。

 

「夏は実家に帰ります。」

とか

「年に一度は実家でゆっくりとすごすことにしている。」

とか

 

ごく当たり前のように「実家」を使いこなしている子供達を見ていると

寂しさで傷ついていた私の心は癒えていく。

 

10代20代30代の頃の私が「して欲しかったけど、してもらえなかったこと」を

みずからが母親となり、子供たちにしてあげることで、

心の空洞は埋まっていくことを知った。

 

「仕送りおかず便」もまた、娘のためにと言いながら

実は私自身の心も満たしてくれてる気が。。。します。